目黒不動尊(滝泉寺)のお隣にある「不動公園」は、目黒区内で古い公園のひとつです。
昭和9年に東京市が公園として開園し、その後、昭和25年に目黒区へ移管されました。
土地の高低差を活かしたアスレチック遊具と石のすべり台が子どもたちに大人気。幼児から小学生、時には中高生も元気いっぱい遊んでいます。
この公園の魅力は、コンパクトながらも、遊具・広場・自然があることです。
上のスペースには、小さな子でも遊べる遊具があり、おにごっこや追いかけっこができる広場があります。
下の広場では、キャッチボールの練習をしている子どもたちも。
石のすべり台で広場が上下に区切られているおかげで、さまざまな遊びが同時に行えて、子どもたちにとって使いやすい公園となっているようです。
毎月28日の目黒不動尊の縁日にあわせて、夏には町会主催の盆踊りが開催され、浴衣を着た大人や子どもがやぐらを囲んで踊ります。
この辺りは、目黒不動尊の縁日や大鳥神社の酉の市などの祭りが多く、地域の子どもたちが自分たちの街に誇りを持っている感じが素敵です。
それもそのはず。
下の広場について、戦前の写真には「相撲場」が、昭和28年の区の広報紙では「植物園」がつくられたという記事がありました。
昔から地域の憩いの場として利用されていたことがわかります。
さて、この人気の石のすべり台ですが、よく滑るのには訳があります。
公園課の方によると、すべる面を定期的に研いでいるんだとか。
これはほかの公園にある石のすべり台も同様に行っているようですが、見えないところで丁寧な手入れがされているんですね。
【子どもと公園研究所 所長・吉田早織】